カレー業界に異変? 新型コロナで明暗が

カレー業界に異変? 新型コロナで明暗が

8月20日、32度の真夏日を観測した静岡市の飲食店で作られていたのは…暑い夏こそ人気の「カレー」です。
<瀬崎一耀アナウンサー>「コク。刺激。元気が出てきますね」
 ランチタイムに出すカレーが人気のこのお店では、暑さが続くこの数日間、カレーの売り上げが伸びているといいます。
<客>「暑くて食欲がなくてもカレー食べたくなる。最高です」
 夏の風物詩ともいえるカレー。しかし、いま新型コロナの影響で、カレー業界にある異変が起きています。
 焼津市の食品加工メーカー、マルミヤ食品です。
<マルミヤ食品 柳沢宏至社長>「(Q.ワニが写っていますけど)クロコダイルなんですけど、タイから仕入れてまして。普通においしいです」
 お土産用の個性的なレトルトカレーや、ホテルや旅館向けの業務用カレーを手掛けていますが、新型コロナウイルスによる観光需要の減少で売り上げが落ちているといいます。
<マルミヤ食品 柳沢社長>「コロナウイルスの蔓延によって人の動きが少なってくると、サービスエリアや観光地に来るお客さんが少なくなってくるので、お客さんとの接点が減って、このようなラインナップの出荷量は減っている」
 影響は、しばらく続きそうですが、今後はカレーを含むレトルト食品の強みを生かした、新たな需要の掘り起こしをねらいます。
<マルミヤ食品 柳沢宏至社長>「ピンチではあるんですが、大きく飛躍するためのチャンスにもなるのかなと思っています」
 一方、コロナ禍でも好調を維持しているカレーがあります。
<ハウス食品静岡工場 馬渕成人製造課長>「(Q.ここでは何をやっている?)レトルトカレーを作っている工場になります。上の階で作ったカレーソースを、レトルトパウチと呼ばれるものに充てんしている工程になります」
 家庭向けのカレーです。カレールウの1世帯あたりの支出額を見ると、新型コロナウイルスの影響で休校や本格的な自粛が始まった2020年3月頃に大きく消費が伸び、緊急事態宣言解除後に落ち込んだことがわかります。自粛期間に比例するように、家庭のカレーの消費も増えているのです。

<ハウス食品静岡工場 馬渕製造課長>「緊急事態宣言等で、外出を控える方が増えたあたりから少し忙しくなっている感はあります」
 レトルトカレーを作る大手食品メーカーでも売れ行きは例年より好調で、特にこの夏は、家庭でアレンジできるカレーが人気を集めているといいます。
<ハウス食品静岡工場 馬渕製造課長>「特に4つ入りのレトルトカレー、プロクオリティが非常に好調でして。具材が煮溶けたソースタイプのカレーで、家庭でアレンジしやすいレトルトカレーになっています。カツをトッピングしたり、焼きカレーやパスタなどのアレンジにも対応できる。家庭内で食事をする機会が増えていて、献立に悩まれたり、おうちごはんをもっと楽しみたいというお客様のお役に立っているのでは」
 こうした「家庭向け」を意識したカレーの動きは、飲食店にも広がっています。この店も客足が思うように戻らず、テイクアウトの需要も伸び悩む中で、レトルトカレーに活路を見出しました。
<ワイン食堂ぐるまん 馬瀬隆司社長>「コロナの影響が大きい。4月に入って客足が少なくなって、会社と社員の雇用を守りたいと思って何ができるか考えた時に、テイクアウトも接点があるから非接触のビジネスとしてレトルトカレー」
 取り組んでいるのは、同じように苦しむ静岡の飲食店や生産者とタッグを組んだ、静岡のご当地レトルトカレーを開発するプロジェクトです。これは、静岡ならではのワサビを使用した「静岡ワサビグリーンカレー」です。
<瀬崎一耀アナウンサー>「一口目からワサビの味がします。さっぱりしてさわやかな味わいです」
<ワイン食堂ぐるまん 馬瀬社長>「今後、このレトルトカレーの作りこみをしていく中で、コロナで苦労している静岡の産業界に参加してもらい、みんなで“ガンバロウ!シズオカ”ということで、情熱を込めてカレーを作っています」
#オレンジ6 8月20日放送

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