新型肺炎でペット受難

新型肺炎でペット受難

新型肺炎による死者が1,000人を超えた中国ではいまペットの虐待が広がり社会問題となっています。
中国でペットが虐待される意外な背景とは。

中国のSNSで拡散した、この写真。
駐車場に、1匹の犬が横たわっています。

SNSの投稿「誰かが夜中に家から犬を投げ落としたよ」

一体何が起きたのか?

この投稿を手がかりに向かったのは、中国沿岸部の都市・天津。
現場と見られる住宅団地に到着。
そこにあったのは。

北京支局・佐藤記者「写真で犬が倒れていた辺りには、
血のあとのようなものが残っています」

住民に話を聞くと…

(住民)「(犬は)落とされたんだ。良くないに決まっている。
動物を大切にしないなら何のために飼うんだ」

建物から離れた場所で見つかったため誤って転落したのではなく、
飼い主に投げ捨てられたというのです。

こうした虐待は、北京市内でも。
この男性が案内してくれた場所には…
動物のえさが。

この男性は、公園を散歩中、
捨てられたウサギを拾いました。
いま家に連れて帰って保護しています。

ウサギを拾った男性「このままでは夜は寒いので死んでしまうかもしれない。
(動物を捨てるなんて)不快だね」

こうした“ペット虐待”の原因は新型肺炎だと指摘する人がいます。
上海で動物病院を営む獣医、孫聖敏(そん せいびん)さんです。
最近、ペットの虐待の相談が
急増しているといいます。

孫 獣医師「さっき来た相談で、家の前に捨て猫が居たそうです」

さらに酷い事例も…。

孫 獣医師「毒物を食べて死にました。散歩の時落ちていたソーセージを食べたんです」

路上に置かれた毒入りのソーセージを食べて死んだペットの犬。
「新型肺炎がうつるのでは」と不安を持った人が、
動物を「駆除」しようとしたと考えられています。

孫 獣医師「ペットと人との間の感染は確認されてません。ただ、むやみに怖がる人もいます。
無知がペットの虐待に繋がってます」

WHO=世界保健機関は「新型コロナウイルスがペットから
感染する証拠はない」と発表しています。
しかし、死者や感染者の増加に歯止めがかからない今、
ペットを飼うことへの圧力は各地で高まっていて、
新型肺炎がもたらすペットの受難はまだ終わりは見えません。

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