新型コロナ収束で一転 露店称賛 中国“手のひら返し”の裏側

新型コロナ収束で一転 露店称賛 中国“手のひら返し”の裏側

中国当局がこれまで厳しい取り締まりを行ってきた露店での商売だが、新型コロナが収束すると、一転、露店を称賛する事態となった。

この手のひら返しのわけとは一体何だったのか。

中国・北京市の郊外。

街角に突如現れたのは、路上でものを売る露店。

数日前から、この一角には露店が並ぶようになった。

衣服を売る店、アクセサリー、さらにはペットのネコを売る店まで登場した。

子ネコを売る露店では、1匹およそ9,000円と、かなりの低価格。

その理由は…。

露店主「ネコの繁殖をやっているが、今経済が悪く、ペットショップの方も売れないので露店で売りに来た」

高級ブランドのバッグによく似た商品を女性客に売り込む露天商も。

露店を訪れた客「枕カバーを買ったわ。スーパーよりもかなり安い。1枚10元(約150円)」、「わたしたちも(露店を)やりたい。露店がはやっているし、いい小遣い稼ぎになるでしょう」

値段の安さなどから評判は上々。

こうして突如露店が増えた背景には、新型コロナウイルスの影響がある。

当局と激しくぶつかり合う露天商の男性。

実はこれまで当局は、歩道の不法占拠や衛生上の問題などから、露店を厳しく取り締まってきた。

頭にバケツのようなものをかぶせられ、殴られる露天商の男性。

店を手伝う子どもも、容赦なく突き飛ばされる。

中国の国営メディアは、問題視するどころか、取り締まりの正当性を強調。

ところが、感染拡大が落ち着いた5月、事態は急変した。

李克強首相「(西部のある都市で)3.6万の露店スペースを設けたところ、一夜で10万人が就業した」

李克強首相が、露店による雇用への効果を称賛。

すると、国営メディアも、まるで手のひらを返したように露店をべた褒め。

北京市は、露店は首都にふさわしくないとして禁止の方針だが、一部の地区では、露店の出店を事実上容認している。

露店主「きのうは20元(約300円)稼いだ。それでも悪くない。ラーメン1杯食べられる」、「われわれのような小店主にも、ことしはどうにか生き延びさせてほしい」

新型コロナウイルスの影響で、大都市に出稼ぎに来る労働者の生活も深刻化する中国。

露店の奨励には、社会の不安定化を招きかねない失業対策としての狙いがあるが、あまりのご都合主義には批判の声も上がっている。

(2020/06/10)
#新型コロナウイルス #猫
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